
「市場の新しい波の到来に乗るためには?」
コンセプト
個人の香りがするコーヒーチェーン
1. 体験レポ
■表参道の店舗は路地裏でした

表参道駅より徒歩5分ほどの狭い路地、
緑の多い建物の2階にお店はあります。
シンプルさを大事にしているのが、
看板からも伺えますね。
でも、そのぶん、危うくそのまま通り過ぎそうになりました…
写真の左奥にある階段を登るとお店ですー
■レジ前から全部が丸見えっ

店内に入ってすぐ気が付いたこと…
「全部丸見え!」
なんか、カウンターとか、レジとかが全部低いんですよね。
なので、レジ前からキッチンの足下まで丸見えなんですよ!
ということはですよ、衛生管理とか、商品管理とか、接客態度とか…
全部に手を抜くことができない状況
ともいえますよね。
これは、本気で取り組む決意が、
相当ないと出来ませんよねー
飲食店に関わったことの無い人にも、
「手の内を見せる」
という覚悟のほどが伝わります。
■レジまわりもオシャレなつくり

これを見てください!
レジのモニターと思いきや、なんとiPadだったんですねー
店員さんがコチラに見せるまで分かりませんでした。
最近はこのようなタブレット型のレジも普及しているようですが、なんか近未来的でかっこいいですね!
しかも、レジカウンターの下に
軽食のディスプレイがあるんですよー
なんか部屋のインテリアみたいで、
面白いですねーー
■基本は1つずつハンドドリップ

ここが見せ場なんです!
この光景を自分の目で見たいがために、このお店を訪れる人も多いのではないでしょうか?
ちょうど大人の腰の高さくらいのカウンターで、そのコーヒーとの距離も手を伸ばせば触れる距離なんですよー
この「ライブ感」が、
わくわく感をそそりますよね!
私自身、目の前でコーヒーを淹れてくれるお店って初めてでしたので、
子供がおもちゃを見るかのように
かじりついてみちゃいました!
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・お湯をコーヒーに注ぐ様子(視覚)
・コーヒーが落ちる音(聴覚)
・淹れたてのコーヒーのあの香り(嗅覚)
"人間の五感"に直接訴えかけるものがあります。
「人間は怠惰な生きもの」という言葉がありますよね。
「考えずに感じる」
という直感を利用するのは、
やはり大事なんですねーー
■ 店内もシンプルで、ステキです

コーヒーの受取カウンターの様子。
どうですか?
伝わりますかー、この距離感。
もうね、めっちゃ目の前なんですよ!
そこで、さっきの写真のようにコーヒーを淹れてくれるんですねー
そのライブ感といったら!
コーヒーを淹れてくださる方にも、
「見られている」ということで、
良い緊張感があります。
逆に、その「プロっぽい」とこを
存分に発揮して頂きだいですよねー
■ウリはシングルコーヒー

私はそれを知らずに、いつもどおりにカフェラッテを頼んでしまいました…
奥さんがシングルコーヒーを頼んでくれていたので、お店のウリであるシングルコーヒーをちょこっともらうことが出来てセーフ。
「サードウェーブコーヒー」の特徴として産地から… と、その前に情報の整理(コトバの定義)をしましょう。
・ファーストウェーブ
大量生産・大量消費(アメリカン系)
・セカンドウェーブ
深煎りムーブメント(エスプレッソ系)
・サードウェーブ
ブレンドしないシングルオリジン(単一種コーヒー系)
ということになります。
「過去現在未来を一直線に」つないでみると、
なんとなくその変遷には腑に落ちるものがありませんか?
そうなんです、時代の波はお客さまの需要、
もしくは現状への不満やさらなる期待から生まれていることがわかります。
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で、このお店のウリである
「シングルコーヒー」の話しです。
これはブレンドしてないコーヒーみたいですね。
つまり、
「安いコーヒー豆と混ぜてない
厳選した豆のみを使用したコーヒー」
ということなんでしょう。
奥さんの注文したコーヒーを一口頂きましたが、
美味しかったですよ。
さすが、一杯480円するコーヒーです。
それなりに美味しいコーヒーでした。
家族も一緒に言ったのですが、
みんなそれぞれに「美味しい」と。
■テラス席もあるんです

ほぼ立ち飲みになるのですが、ちょっとしたテラスもありました。
ちょうど天気の良い昼下がりでしたので、テーブル席ではなく、外でコーヒーを頂くお客さまも多く見られました。
で、気になったので、私もテラスに出て、コーヒーを頂くことにしました!
木漏れ日と、庭の緑に癒されますー
■結局なにを提供しているのか…

正直なところ、コンセプトにある
「個人の香りがするコーヒーチェーン」
というのは、
私には全然伝わりませんでした。
だって、「個人の香り」というわりには、ハイテクな設備を結構つかってコーヒーを淹れてましたからねー
お湯を注ぐとこだけは、
「個人の手」なのは間違いないですけど…
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ですが、美味しいこだわりコーヒーと、
おしゃれな店内がつくりだす「ステキな空間」に、
訪れる価値はあるのかなぁと思います。
そして、青山(表参道)というロケーションを考えれば、
ここはわざわざ行くお店なのかもしれません。
ということは、逆にいえば
「わざわざ行きたい理由がないと行かない」
かもしれませんね。
実際、お客さまの中には、
外国人の方も多く見受けられます。
店舗は2階なのに、
スーツケースを持参していらっしゃる方も
3人ほどいらっしゃいましたよー
知名度があがると、
客層も広がりますねー
2. まとめ
・いつもある需要(コーヒー飲みたい!)にも、いつか新しいトレンドがくる
・見せ方で、魅せる工夫をする
・お店の打ち出すコンセプトがズレても、お客さまが自分なりのコンセプトを見いだす時もある
3. 学び

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