「お客さまの声から生まれる価値提供」
コンセプト
料理人の味を、ご家庭で使いやすく
1. 体験レポ
■"あの"お店がもたらすもの…
「美味しい出汁のお店」
と、私の頭の中に認知されているのが、
この 茅乃舎 (かやのや) さんです。
2013年の秋頃に、地元横浜で見かけたお店に ふらっ と立ち寄ったのがキッカケで、それ以来のファンです。
自宅用はもちろんのこと、
ちょっとしたギフトから「お礼の品」として、 かなり利用させて頂いております!
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茅乃屋さんは、「株式会社久原醤油」さんの
展開する1つのブランドです。
写真は六本木のど真ん中にある東京ミッドタウン店です。
東京進出1号店として、2010年に出店されました。
ウワサによると、東京ミッドタウンの社長が、
その「集客力≒商品の良さ」に惚れ込んで誘致したとのこと。
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福岡県の小さな町の下請け企業が、
今では…
従業員:6人から、2016年には850人
年商:6,300万から、200億に!
そのヒミツとは!?
「脱・下請け」を掲げる企業さんにも、
個人事業さんにも参考になる大先輩です!
※実力は当然のことなので、
そこには触れませんので、あしからず。
■個人的な↑ポイント1:装飾
店内には、茅乃屋のブランドイメージである 茅葺き屋根 があります。
これだけで、インパクト大ですよねー
お店の 和 をテーマとしている世界観との調和もばっちりですし。
ブランドイメージが定着しているお客さまには、
「あぁ、いつもの茅乃屋さんだ」
と思わせますし、
新規のお客さまには
「おぉ、なんだこのお店はっ!?」
ってなりますよねー
のちに、人に伝える時なんかには、
確実にこれが話題の1つになりますもんね。
「お客さまの記憶に残る」
という大事さを感じます。
■個人的な↑ポイント2:試食
「失敗したくないなぁ…」
という人間心理を考えれば、試食コーナーを設けるのは当然のように思います。
そんなに難しいことではないと思うのですが、これをやるとやらないとでは大違いですよねー
人は誰しも最初から信頼していない
なんだか悲しい事実ではありますが、
人は生存本能が強過ぎるために、
極度に失敗を避けようとします。
そうなると、この失敗回避バリアーを
乗り越えなくてはなりませんよね。
それを、ここ茅乃舎さんでは、
試食によって「まず実感」して頂く
環境を準備しています。
あの化粧品会社でも同じですよねー
「まずは無料お試しセットから」
「まず、実感してみてください」
■個人的な↑ポイント3:家庭用サイズ
Webサイトから抜粋させて頂いたコンセプトである
「料理人の味を、ご家庭で使いやすく」
を、きちんと体現しているのが この「家庭用サイズ」です。
「えっ、それって当たり前では…」
と、そう思われるかもしれません。
実は、この茅乃舎さんは、
以前は別のカタチで食品を生産していました。
ラーメンスープや餃子のたれ、
ドレッシングといった加工調味料を
取引先に卸していた会社さん。
つまり、業務用。
その業務用の技術やノウハウを、
家庭用に方向転換したのが
現在の茅乃舎さんの商品ラインナップ。
ざっくりとした説明ですが…
「料理人の味を、ご家庭で使いやすく」
というコンセプトの1部はここからきているのでしょうねー
商品のバリエーションも
随時増えています。
驚くことに、廃盤になる商品は
ほとんどないそうです!
それもこれも、
「お客さまの笑顔のために」
だそうです。
素晴らしいですねー
■個人的な↑ポイント4:ギフトの提案
以前、お世話になっていた方々に、ギフトとして贈らさせて頂いた商品はコチラです。
「心ばかり」
そのネーミングに惹かれて、即決しました!
お客さま(この場合は私本人)のココロの内を汲み取った商品作りに、大変関心しました。
また、こちらを受け取った方々の声は一様に…
「これってあの高いお出汁のお店の商品でしょー」
「やっぱり美味しかった!」
「自分用には高くて買わないから嬉しかった」
全員40~50代の女性なので、
目利きもある程度洗練されているはずなので、
そう言って頂けると贈ったこちらとしても
嬉しいかぎりですー
■ポイント5:お料理読本
こちらをぜひお伝えさせてください!
IiI コンセプト通信 vol.5 Apple Store Ginza - Genius Bar
でも同じことをご紹介させて頂きましたが…
「お客さまは買っただけでは終らない」
ので、やはりこのようなフォローアップは大事ですよねー
そもそも、世の中のお客さまの大半が…
・存在を知らないから買わない
・使い方がわからないから買わない
・購入後が不透明だから買わない
ということを考えれば、
ここは大事にしていきたいとこですよねー
かやのや 茅乃舎 だし お料理読本 レシピ
ここ数年の茅乃舎さん大躍進の"事の発端"は、
茅乃舎レストランでの
「この出汁(だし)、販売して頂けないでしょうか?」
というお客さまの一言が、キッカケだったそうです。
「料理人の味を、ご家庭で使いやすく」
の"料理人"は、
このレストランのことなんですねー
やはりビジネスは
お客さまの問題(≒悩み・不満・期待)ありき
なんだと、教訓になりますね!
■お店情報
2. まとめ
・試しながら、少しずつ培っていった結果の今日の数字
・お客さま本位の姿勢で、たゆまぬ努力が実を結ぶ
・掲げたコンセプトに合わせた世界観の統一(店舗の装飾〜商品特性)