「他者の成功の要素を取り入れて応用する」
コンセプト
立ち食い x 高級ステーキ
1. 体験レポ
■勉強させて頂きます!
こちらが「いきなり!ステーキ」さんの外観です。
お肉のプロ"みたいな雰囲気
を醸し出すためか、
黒で締めた印象を受けますね。
ワイン色の庇(ひさし)も素敵ですね!
IiI コンセプト通信 vol.11「茅乃舎」でも、
お話しさせて頂きましたが、
「人は誰も最初から信頼していない」
となると、外観は重要ですよねー
まさに、
「第一印象で判断される!」
ですね! (写真は池袋南口店)
■消費者は「お得」にやっぱり弱かった…
こちらがランチメニューです。
ウリの1つはグラム単位の計り売りなのですが、こちらではセット売りもやっています。
今回は、写真左上の「ワイルドステーキ&ハンバーグの盛り合わせ」にしてみました。
メニューを見る限りは、
こちらがオススメように見えるのと、
「両方イケる」というとこに惹かれました!
やはりコラボ(コンボ)のチカラは強いですねー
ステーキ派でなく、ハンバーグ派でもない、
「両方お得に食べたい派」
には成約率が圧倒的に高いことでしょう。
やはりここでも
お客さまのココロの内を汲み取る
のが重要ですね!
■想像していたのと違ったんですが…
こちらが店内の様子です。
本来のコンセプトは「立ち食い」なのですが、私は座席に案内されました。
きっとお客さまの要望に合わせて調整したのでしょう。
もっとも、立ち食いでなければならない理由もないですしねー
これは、IiI コンセプト通信 vol.4「俺のイタリアン」 でも同じでした。
尚、立ち食い席もまだ健在で、
写真の中のスーツの男性たちは立って食べています。
「座席のある・なし」は、
もしかしたら、店舗によって違うのかもしれませんね。
ちなみに、これはお客さんの要望に沿う微調整なので、
私はコンセプト崩れとは思いませんでした。
コンセプトは、あくまで
「高級ステーキをお手頃な価格で提供する」
という軸にしているようです。
■創意工夫で競争力を上げる
テーブルとテーブルの間には、このようなスタンドがあります。
「低価格で高級ステーキ」を、実現する為のコストカットのためかと思われます。
できるだけお客さま自身の手を借りる=部分的セルフサービスを取り入れているようです。
1:狭い店内を有効に活用すること
2:余計な人件費をカットすること
という、2つの問題を解消していますねー
■熱狂的なお客さまを獲得するには?
これが人気の「肉マイレージカード」です。
ただのポイントや、スタンプではないところが良いですね!
見せ方を工夫して、お客さまに「肉マイラー」という楽しみを提供していることと思います。
実際、肉マイルが貯まるごとにランクが上がり、メリットも増えるみたいです。
尚、サイトで肉マイルのランキングを
見れたりもするんですよー
リピーター獲得、つまりファンの獲得に
一役買っていることでしょう。
だって、楽しそうですもん!
■"配慮"があるか、ないか
「お召し上がり方」の説明書き
これを見て、
(えっ、こんなの当たり前ー)
と思うか、それとも
(なるほど、これは助かる)
と思うか。
それは、この店を訪れるお客さま次第です。
なので、
「無くても良いが、無いと足りない」
という法則から、
どんなお客さまにでも食事を楽しんで頂けるように
準備しておくのは大事ですよねー
自分目線の想定はかんたんに崩れる
■"提案"があるか、ないか
面白いディスプレーの仕方だと思いませんか?
"ステーキ"の次のウリは"ワイン"なので、目立つようにしているんですかね。
もしくは、実際にテーブルが小さいので、このようなディズプレー方法しかないのかもしれません。
しかし、"立ち食いステーキ"で、"ワインを立ち飲み"するものなのでしょうか?
私はお酒をまったく飲めませんので、
わかりませんが…
■ポイントが高かったコト
そんなこんなのうちに、注文していたランチが運ばれてきました!
結構なボリュームですー ステーキとハンバーグ、合わせて300g。
ジューッ ジューッ と、熱々の鉄板がうなっています!
お店の説明でいくと、お肉は表面しか焼いていないので、中はレアの仕上がりとなっています。
なので、食べるのが遅い私のような人間は、
油断していると鉄板が冷めてしまいます…
そんな時には! こんなサービスがありますー
「鉄板の再加熱承ります」
これ、とてもありがたいです!
実は、最近はレアのお肉をあまり食べないので、
今回も少し抵抗感がありました。
ですので、再加熱してもらってから、
再度焼きを入れられたことが大変助かりますー
「お客さまの要望に応える」
という素晴らしいサービスですね!
■ポイントが低かったコト
「ココがすっごいイヤでした!」
お気づきですか? このステーキナイフの問題点に。
そうなんです、先が丸いのです!
その結果、ステーキが切りづらいのですー これはとても意外でした。
だって、ここは"ステーキ専門店"ですよね? なのに、このナイフは… 安全面を考慮してのことなのでしょうか?
これは、謎です…
これでは、
「お店の人は、このナイフで実際に食べてみたことがあるのだろうか…」
と、お客さまに(?)と、
思われても仕方ないですよねー
2. まとめ
・「俺の」シリーズに習って、立ち食いステーキに適用したのは業界では斬新だった
・お客さまの要望に合わせて座席も用意したのも◎
・コンセプトの"高級ステーキ"のわりには、個人的にはナイフが期待はずれ