IiI コンセプト通信 vol.16 味の素 冷凍「ギョーザ」

 

 「お客さまを研究して、結果を出し続けるには?」

 

 コンセプト 

 

 水・油なしだから、皮がパリパリ


 

もくじ:

 

 1. 体験レポ

 2. まとめ 

 3. 学び


1. 体験レポ

■宣言!


 

商品パッケージにある

 

 「油・水なし だから 皮パリパリ」

 

の文言に着目してみました。

 

これはコンセプトと同時に

 

 コミットメント(宣言)

 

でもありますので、

これが"もし"違ったら… 

 

信用ガタ落ちですよね?

 

ですが、

コミットメントどおり〜以上の結果だとしたら、

 

 「あぁ、さすがだね」

 

となり、今後とも信頼されます。

 

さぁ、結果はいかに!?

 

 

 

 

商品パッケージで、他に気になったことと言えば、

この2つ「自社工場」「国産野菜」。

 

「自社工場」に関しては、

食品製造工場の不祥事が相次いだときに、

そのほとんどが下請け工場での問題だったことを。

 

「国産野菜」に関しては、

やはり"あの国"の食品に関する懸念を、

自社商品に波及させないためですよね。

 

 

 「食の安全」が叫ばれる時代です。

 

 

消費者としては、なによりも気になるところを、

先手を打つカタチで伝える努力をされいますね。

■きちんと読む人のほうが少ない…


 

裏面のパッケージには、

作り方が絵付きで紹介されています。

 

ここでも、

 

 「油は不要」

 「水は不要」

 

の文字が目につきます。

 

そして、「中火とは」も写真付きで紹介されています。

 

 

こんなにしつこく説明書きしているのには、

もちろん理由があるからですね…

 

 人は興味のない話しは、

 あまり聞いていない

 

これは、書いてあっても、

同じことが言えますよね。

 

 

なぜなら、お客さまは

 

 「油なし 水なし でも、

  皮がパリパリの餃子が食べたい」

 

だけであって、

餃子を「焼きたい」わけではないのですから…

 

お客さまのココロの内を汲み取れば、

これは重要なことです。

 

 

これが、「みんなで餃子を焼こうパーティー」なら、

 

 「で、どうやって焼くんだっけ?」

 

というように主観的になりますよねー

 

当事者意識がありますから。

 

 

ということで、

アインシュタインの言葉どおりに、

実際に自分で焼いてみました!

■実況中継1


 

すごいです!

 

フライパンの上に餃子を並べて、

火をつけてすぐにこの状態です。

 

これは期待がもてますー

 

 

※テフロン加工のフライパンを使用していますので、油はひいていません。

■実況中継2


 

 「うおおおおおぉーっ」

 

と思わず叫んでしまった瞬間です。

 

 

だって、油も水も使っていないのに、この ジュワジュワッ 感ってすごくないですか?

 

初めて餃子を焼くとあって、

 

 「ホントにうまく焼けるるんかなぁ、コレ…」

 

と、不安に思っていたのが、

いっきに吹っ飛びましたー

 

 

餃子が ジュージューと焼ける音が、

またいいですね…

■期待以上の仕上がり!


 

見てください!

この仕上がり具合をーっ

 

iPhoneで撮影しているのですが、

それでもこの パリパリ感 が伝わりませんか?

 

なんかテンションがあがります!

 

 

自宅でこんなに簡単にパリパリの焼き餃子が楽しめるなんて… 

 

ちょっと感動。

 

味の素さん、ありがとー

 

 

 

 

今回、味の素 冷凍 ギョーザ を

実際に自宅で焼いてみて思いました。

 

これ、自宅で焼き餃子パーティーとか、

お子さまの料理体験なんかにもいいかもしれませんね。

 

 

また、これではただ焼いただけですので、

この後にちょっとしたアレンジをすることで、

この餃子の活躍の場が広がるかと思いますー

 

 

 

 

最後に、今回の調査での大事なポイント。

 

 「いかにしてそのコンセプトに辿り着いたのか?」

 

が、気になりましたので、

調べてみました…

 

 

 ・1972年、冷凍餃子の発売 → 食が豊かになり始めた&共働き世代の台頭

 

 ・1997年、油なし餃子の開発 → 「油をひくのが面倒」という需要に合わせて

 

 ・2012年、油なし/水なし餃子の開発 → 消費者の行動観察をして発見

 

 

最大のポイントは、

行動観察にあるかと思います。

 

実際の消費者に、

自宅フライパンを持参してもらい

調理方法の調査を行ったそうです。

 

 

結果、開発者たちにとっては、

意外にも「水の量が目分量」が

問題だったそうです。

 

これが仕上がりに大きな影響を与えていることが判明しました。

 

そこで、そこを解決する策として講じられたのが、

「水なしでも焼ける餃子」の開発なんですって。

 

 

   人のココロの内を汲み取る

 

 

やはりこれがあるコンセプトは、

選ばれ続けますねー

2. まとめ


 

・1972年に発売以来、消費者にずっと選ばれている存在

 

・共働きの時代に合わせた、かんたんに調理できる商品の開発

 

・「油なし/水なし」のコンセプトは、消費者の実際の行動観察からヒントを得た

 


3. 学び