IiI コンセプト通信 vol.17 日清 「チキンラーメン」

 

 「必要とされていることに応える!」

 

 コンセプト 

 

 お湯をかけるだけで、すぐ出来る即席ラーメン


 

もくじ:

 

 1. 体験レポ

 2. まとめ 

 3. 学び


1. 体験レポ

■世界的な発明には決定的な理由がありました


 

「すぐおいし〜♪ すごくおいし〜♪」

 

日清創業者「安藤百福(あんどうももふく)」さんが考案した世界初の即席めん。

 

 

終戦後の食糧難。

 

寒空の中、闇市のなかラーメンに長い行列をつくってを食べるひとたちに着目。

 

当時は栄養失調で行き倒れる人もいました…

 

そんな中で、「食の大事さ」を痛感したのが始まりでした。

 

 

お湯があれば自宅ですぐ食べられるラーメン

自宅の庭につくった専用の小屋で、

一人黙々と研究と開発に取り組んだのは有名な話し。

 

 

一日平均4時間という短い睡眠時間で、

まる一年取り組み続けたそうです。

 

 

当時、目標としてたのは…

 

 

 ・美味しくて飽きのこない味にする

 

 ・常備できる保存性のあるもの

 

 ・調理に手間がかからないもの

 

 ・値段は安くする

 

 ・安全で衛生的

 

 

こうしてみると、いずれも

 

 お客さまのココロの内が汲み取られている

 

のに気付きますねー

 

 

 

 

商品パッケージに着目してみましょう!

とてもシンプルです。

 

なんでも発売当初のパッケージは、

透明の窓があって中身を見ることができたそうです。

 

それもこれも、お客さまの

 

 「この商品はなに?」

 

というありがちな疑問を抱かせないためですって。

 

常にお客さま目線なところが、

 

 「あぁ、なるほど〜〜」

 

と、思わず大きく頷いてしまうほどすばらしいですねー

■四角いものを丸く【改善】


 

見た目はこんな感じの円形です。

 

これも、「食べるならお椀」というのを汲み取って、意図的にこのカタチになったんでしょう。 

 

なにせ、販売当初は四角でしたから。

 

 

そうえいば、私が子供のころの即席麺は四角いものが多かったです。

 

 「煮る鍋は丸いのに、なぜだろう?」

 

と、子供ながら思っていました。

 

 

今思えば、

 

 そんなメーカーは、

 お客さまのことはあまり考えていない!

 

 自分目線のメーカー

 

と、酷評してしまいますね!

■改善案はお客さまの観察にあり!


 

2003年に、「45年目の大発明」と呼ばれる「たまごポケット」を開発しました。

 

これはこのチキンラーメンの表面にくぼみを付けることで、たまごをのせやすくしたものです。

 

 

なぜ「たまごの話し」になるかって?

 

 

それは、お客さまの多くがチキンラーメンはたまごをかけて食べることを、日清が発見して、取り入れたからです。

 

 

ここでもポイントはやはり…

 

 お客さまのココロの内を汲み取った

 

ということです。

 

 

 

 

その後の2008年、

このアイデアを更に進化させて、

「Wたまごポケット」を開発しました!

 

 

これは、上記の画像のとおりに

従来の黄身ポケットを改善して、

白身ポケットを付け加えたカタチになります。

 

 

黄身の「たまごポケット」だけでは、

不十分だったんですねーー

 

ここでもポイントやはりは…

 

 お客さまのココロの内を汲み取った

 

ということです。

■作り方の説明


 

作り方って…

 

あんまり誰も読まないんですよね。

 

「自分は知っている」と思って。

 

 だから、上手に出来ないんですよねー

 

 

でも、初めての方には、きちんと作り方を説明してあげる必要があります。

 

しかも、

分からない人に伝えることになるので、

 

 「これでもかっ!」

 

というほど、丁寧かつ明確に説明していく必要があります。

 

 

日清という大企業でさえも、

上記のように絵までつけて説明していますね。

 

ここは、見習わなければいけませんねー

■想定どおりにはいかない…


 

で、早速つかってみたのですが、

見事に失敗しました。

 

たまごポケットがあることと、

たまごを上手に割って載せることは別モノですね…

 

 

せっかくの「Wたまごポケット」なのに台無しにしてしまいました。

 

たまごが大き過ぎたのかなぁ?

■お客さまの創造力は想像以上


 

こちらはネットで見かけたチキンラーメンのアレンジを参考に、ラー油・キムチ・のりでトッピングしてみました。

 

 

ピリ辛にしたことで、

いつものチキンラーメンとは

ひと味違う一品に!

 

 

額に汗かくチキンラーメンも、

なかなかいけますよー

 

 

あっ、写真撮りながら作ってたら、

ネギ入れるの忘れました…  

 

 

 

 

参考:https://www.nissin.com/jp/about/style/chronicle  

参考:https://www.nissin.com/jp/news/681  

参考:https://www.nissin.com/jp/news/1309

2. まとめ


 

・安藤百福さんは、時代に必要なもの体感していた

 

具体的な行動をし続けた結果、最終的に独自の製造方法を見いだした

 

時代に合わせて、お客さまの更なる需要に応えた

 


3. 学び