「必要とされていることに応える!」
コンセプト
お湯をかけるだけで、すぐ出来る即席ラーメン
1. 体験レポ
■世界的な発明には決定的な理由がありました
「すぐおいし〜♪ すごくおいし〜♪」
日清創業者「安藤百福(あんどうももふく)」さんが考案した世界初の即席めん。
終戦後の食糧難。
寒空の中、闇市のなかラーメンに長い行列をつくってを食べるひとたちに着目。
当時は栄養失調で行き倒れる人もいました…
そんな中で、「食の大事さ」を痛感したのが始まりでした。
お湯があれば自宅ですぐ食べられるラーメン
自宅の庭につくった専用の小屋で、
一人黙々と研究と開発に取り組んだのは有名な話し。
一日平均4時間という短い睡眠時間で、
まる一年取り組み続けたそうです。
当時、目標としてたのは…
・美味しくて飽きのこない味にする
・常備できる保存性のあるもの
・調理に手間がかからないもの
・値段は安くする
・安全で衛生的
こうしてみると、いずれも
お客さまのココロの内が汲み取られている
のに気付きますねー
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商品パッケージに着目してみましょう!
とてもシンプルです。
なんでも発売当初のパッケージは、
透明の窓があって中身を見ることができたそうです。
それもこれも、お客さまの
「この商品はなに?」
というありがちな疑問を抱かせないためですって。
常にお客さま目線なところが、
「あぁ、なるほど〜〜」
と、思わず大きく頷いてしまうほどすばらしいですねー
■四角いものを丸く【改善】
見た目はこんな感じの円形です。
これも、「食べるならお椀」というのを汲み取って、意図的にこのカタチになったんでしょう。
なにせ、販売当初は四角でしたから。
そうえいば、私が子供のころの即席麺は四角いものが多かったです。
「煮る鍋は丸いのに、なぜだろう?」
と、子供ながら思っていました。
今思えば、
そんなメーカーは、
お客さまのことはあまり考えていない!
自分目線のメーカー
と、酷評してしまいますね!
■改善案はお客さまの観察にあり!
2003年に、「45年目の大発明」と呼ばれる「たまごポケット」を開発しました。
これはこのチキンラーメンの表面にくぼみを付けることで、たまごをのせやすくしたものです。
なぜ「たまごの話し」になるかって?
それは、お客さまの多くがチキンラーメンはたまごをかけて食べることを、日清が発見して、取り入れたからです。
ここでもポイントはやはり…
お客さまのココロの内を汲み取った
ということです。
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その後の2008年、
このアイデアを更に進化させて、
「Wたまごポケット」を開発しました!
これは、上記の画像のとおりに
従来の黄身ポケットを改善して、
白身ポケットを付け加えたカタチになります。
黄身の「たまごポケット」だけでは、
不十分だったんですねーー
ここでもポイントやはりは…
お客さまのココロの内を汲み取った
ということです。
■作り方の説明
作り方って…
あんまり誰も読まないんですよね。
「自分は知っている」と思って。
だから、上手に出来ないんですよねー
でも、初めての方には、きちんと作り方を説明してあげる必要があります。
しかも、
分からない人に伝えることになるので、
「これでもかっ!」
というほど、丁寧かつ明確に説明していく必要があります。
日清という大企業でさえも、
上記のように絵までつけて説明していますね。
ここは、見習わなければいけませんねー
■想定どおりにはいかない…
で、早速つかってみたのですが、
見事に失敗しました。
たまごポケットがあることと、
たまごを上手に割って載せることは別モノですね…
せっかくの「Wたまごポケット」なのに台無しにしてしまいました。
たまごが大き過ぎたのかなぁ?
■お客さまの創造力は想像以上
こちらはネットで見かけたチキンラーメンのアレンジを参考に、ラー油・キムチ・のりでトッピングしてみました。
ピリ辛にしたことで、
いつものチキンラーメンとは
ひと味違う一品に!
額に汗かくチキンラーメンも、
なかなかいけますよー
あっ、写真撮りながら作ってたら、
ネギ入れるの忘れました…
参考:https://www.nissin.com/jp/about/style/chronicle
2. まとめ
・安藤百福さんは、時代に必要なものを体感していた
・具体的な行動をし続けた結果、最終的に独自の製造方法を見いだした
・時代に合わせて、お客さまの更なる需要に応えた