IiI コンセプト通信 vol.23 Camp Express - キャンプエクスプレス

 

 「お客さまの脳内にある体験〜疑似体験を活かして選んでもらおう」

 

 コンセプト 

 

 野菜を食べるカレー

 

 季節に合わせた様々な野菜を、

 お客さまの目の前でライブ料理

 &アウトドア感たっぷりの店内


 

もくじ:

 

 1. 体験レポ

 2. まとめ 

 3. 学び


1. 体験レポ

■駅ナカでキャンプ場のカレーをっ


 

JR池袋駅の構内にこんなお店があります。

 

 camp express

 

正直、名前だけでは

 

 「このお店はなんなのか」

 

は、ちょっと伝わりづらいかもしれません。

 

 

ですが、駅ナカで見る camp の文字だけで、どこか惹かれるものがありませんか?

 

 

近年のアウトドブームの後押しなのか、

カレー店の見せ方(魅せ方)も進化してます!

 

 

カレーって、ラーメン同様に大衆食でありながら、

味の面でさまざまな工夫がなされていると思いますが、

「お店作り」にまで工夫が必要な時代なんですねー

 

やっぱり需要の多い激戦区は、

 

 「コンセプトによる差別化が生き残る道」

 

ですね!

■アピールポイントを少しズラす


 「キャンプ場のカレーを提供する」

 

というのがイチバンのウリなんです。

 

ですが、それを少しズラして見込み客にアピールしている様子が伺えました。

 

 

 「1日分の野菜カレー」

 

 

なぜ、この看板は

 

 「キャンプ場のカレー」

 「350gの野菜をつかったカレー」

 

ではないのか不思議に感じました。

 

 

きっとそれは

 

 「お客さまのココロの内を汲み取って」

 

のことなんでしょうねー

 

 

例えば、キャンプ場と聞くと、

BBQもしくは焼き肉なんかの

ワイルドな料理を想像しませんか?

 

そうなると、女性の見込み客には響かないかもしれません。

 

ですが、美容・健康に意識の高い見込み客には、

 

 「キャンプ場でつくるような野菜たっぷりカレー」

 

ではなく、

 

 「1日分の野菜がとれるキャンプ風カレー」

 

という、

 

 明確なコンセプト=明確なメリット

 

を提示するのが最適なんでしょうね。

■店内は山小屋風


 

ここは駅の構内にあるお店なんですが、それ(現実の世界)を感じさせない作り込みになっています。

 

 

店内ディスプレイも、壁面にわざわざ木を張り巡らして「それっぽい」雰囲気づくりを意識されているんですねー

 

 

ロープやコップなんかも、ディスプレイの一部として使っています。

■お店のこだわり「ライブ調理」


 

お店のウェブサイトに書いてあることなのですが、3つのこだわりのうちの1つがこの「ライブ調理」とのことです。

 

いわゆるオープンキッチンなのですが、私の座ったカウンター席からは調理の様子がよく見えました。

 

 

あらかじめカットされている野菜たちが、透明の容器に大量にストックされています。

 

 「ざっくりカットx大量」

 

というだけで、

なんだかキャンプ風に見えるから不思議です…

 

 

 

 

注文に合わせて、

この透明の容器から適量を取り分けて、

手際よく調理していきます。

 

 

専属の方だから当たり前の「

手際の良さ」なのかもしれませんが、

一緒にキャンプに行ったら

間違いなくみんなのヒーローですね!

 

 

キャンプの雰囲気を出すために、

帽子まで「それっぽい」のをチョイスしているのがイイですねー

■「神は細部に宿る」→世界観の話し


 

これだけ外装や店内、メニューの内容にも気を使っているお店なので、脇を硬める小物にも気を配っていらっしゃいます。

 

 

なんだか懐かしい水筒と、キャンプのときぐらいしか使わない飯盒(はんごう)に、ステンレスコップ。

 

 

でも、一番はやはりこの水筒です! 

 

なんだかとても懐かしくありませんかー?

 

 

昔に見たことある人には、郷愁を。

 

初めて見る方には、親しみやすい印象を。

 

私はテンションが上がりましたー

■注文した商品ができました!


 

これが看板メニューの

 

 「1日分の野菜カレー」

 

です!

 

 

ご飯に野菜に、溢れんばかりの盛りつけに気分も否応なしに盛り上がります!

 

 ジューッジューッ

 

と、熱せられたスキレット(画像のフライパンのような鍋)が、

さらに「それっぽく」見せますよねー 

 

 

 

 

最近のキャンプ場では、このようなスキレットで

「ワイルド焼き」にして食べるのが、

きっと流行っているんでしょうね。

 

紙プレートや、おもちゃみたいな

プラスチックで食べたのと比べて、

断然美味しく感じます!

 

 

やっぱり世界観に基づいた作り込みって、

こういうときに威力を発揮しますよねー

 

他店のカレーと比べて、

明確なコンセプトであり、

同時に差別化ですもんね。

 

 

 

 

私が子供の頃に食べたキャンプ場のカレーって、

こんなに本格的ではなかったです。

 

なんか大鍋に、ザク切りした野菜やお肉を炒めて、

市販のルーを掛け合わせたものでした。

 

でも、あれはあれで美味しかったんですよね。

 

雰囲気が良かったからでしょうか?

 

 

もしかしたら、これが世界観に通ずるところかもしれませんね!

 

 

ちなみに、スプーンはスコップの形をしているんですよー

 

なんだか可愛らしいですね!

2. まとめ


 

実体験には、誰しも愛着懐かしさがある

 

疑似体験には、実体験の一歩手前の興味興奮がある

 

・激戦区では強烈なインパクトがないと生き残れない

 


3. 学び