「コンセプトの絞り込みに創意工夫を」
コンセプト
ジャンルや常識にとらわれることなく、
吟味した素材の美味しさを最大限に引き出す…
1. 体験レポ
■いちょう並木のある素敵な立地
見てください、この理想的な外観を!
大きないちょうの木の下で、お昼下がりの木漏れ日がステキ過ぎませんか!?
建物のナチュラル色、庇(ひさし)のロイヤルブルー、レンガの濃茶のバランスも最高です。
なんかもう立地だけで気分があがってしまいましたー
テラスで食事をされている方たちも、
不思議とステキに見えます…
私にとっては
「こんなレストランがあったらいいなぁ…」
と、夢に思っていたような外観なんですーー
■2階には2階のコンセプト
席は「家族会兼お誕生日会」ということで、2階の一番奥に用意してくださいました。
天井も高くて、余計な柱や装飾もないので、とても開放感があります。
逆に言えば、スッキリとしているぶん、違和感がゼロでした。
大きな窓からは春を感じさせる明るい緑が目に入ってきますーー
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尚、この2階は「Chef's Home」というコンセプトで、
「まるでシェフの自宅に招かれたかのような居心地の良さに包まれたアットホームな空間」
という世界観で演出しています。
なので、リビングやダイニングスペース、
アトリエ、本棚なんかがあります。
特徴として、主に大人数の方をご案内できるように
ロングテーブルを配置してありました。
1階はやはり人の出入りも多いので、
大人数で会話を楽しみたい時などには、
こちらの2階のほうが良いみたいですね。
実際、半数以上のお客さまは大人数の方でした。
なぜ1階と2階の話しを持ち上げているかというと、
そこには私個人の思惑があったからなのです。
以前、奥さんと2人で訪れたときは、
1階のオープンキッチンの「真横の席」でした。
実は、その時の
「キッチンとのライブ感」
が良かったのが、
今回再訪した理由の1つだったのです!
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なので、最初2階席に案内されたときには、
正直 あれっ と思いました…
ですが、あとで思い直してみると、
「家族会兼お誕生会」という
家族との時間を楽しむ会においては、
2階席が最適でしたー
ここに、
お店のお客さまのココロの内を汲み取った
配慮が伺えて、感銘しました!
■料理で創意工夫を発揮
お店の…というかKIHACHIブランドの一貫したコンセプトだと思うのですが、
「自由な発想」
をカタチにしている内容だったと思います。
なんていうかこう…
「味は良く、見た目にも美しい」
的な?
今回、家族で「意外っ!」と声を揃えたのは、
KIHACHIはフランス料理だと思っていた点です。
フツーなら行く前からそういうことを
知っておくべきなのでしょうが… 汗
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いずれにせよ、料理の中に
パスタやフォカッチャなんかがあったことで気が付きました。
フランス料理ってわりと先進的に
他の料理の良いところを取り入れてません?
まぁ、普段、フランス料理なんて食べないので
あんまり詳しく分かりませんが…
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帰宅後にKIHACHIの創業者である熊谷喜八さんの
プロフィールを読んでみると…
"フランス料理をベースに
"ジャンルにとらわれない
"日本初のKIHACHI流無国籍料理 と、書いてあるではないですか!
「なるほどー、そういうコンセプトだったのか!」
(これは参考になる…)
と、ココロ密かに思いましたー
■40歳の誕生日プレゼント
今回の「家族会兼お誕生日会」というのは…
半年をメドに開催している私の母と奥さんのご両親との食事会
私の40歳のお誕生日会 を組み合わせたものになります。
お義母さんに「誕生日プレゼントはなにがいい?」と聞かれて、考えたのが2つの会の同時開催でした。
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40歳という節目に、
「大事な人たちと良い時間を過ごせれば」
と思ってのことなんです。
誕生日にそんなことを願うのは、
不思議でしょうか?
でも、きっと私だけではないと思いますー
このお陰で、
これまでの人生への感謝と、
これからを共に歩む家族を、
大事にしないといけないと改めて思いましたー!
■私がオススメしたい1階席の話し
これなんですよ、これ!
これが話していた1階のオープンキッチンの「真横の席」ですーー
前回の席は、手前のテーブルの左2席でした。
ほんとうに「真横の席」なんです!
この「距離感」すごくないですか?
「ライブ感がハンパない!」
なんて表現では済まないレベルなんですよー
もうね、手を伸ばせば、
キッチンに手が届きますからね!
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前回は、アラカルトメニューから注文したので、
その時のお話を2つ紹介させて頂きます。
最近のレストランって
「メニューが書かれている黒板」
ってよくあるじゃないですか?
あれをウエイターさんが
テーブルまで持って来てくれてるんですよ。
そこそこ大きいものなのに!
そこまでされると、
なんか期待が上がって、
つい頼みたくなっちゃいますよねー?
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それで、シーザーサラダを注文したのですが、
なんと、チーズを「あの丸いチーズ」から削りだして、
テーブルの上で仕上げてくれるんです!
「あの丸いチーズ」を、
なんて表現すれば良いのか…
チーズの原型ですかね?
いずれにせよ、
これにはとても驚きましたー!
確かに、他のレストランでも
同じようなことをやってはいますが、
「あの丸いチーズ」
がそのまま出てくるとは…
「人に伝えたくなるスイッチ」
が、入りますよねー!
2. まとめ
・コンセプトは絞り込んでも、ある程度広く応用できるものが良い
・長く維持できる要素を取り込んだコンセプトだと、尚更良い
・お客さまに新しい提案をし続ける努力を怠らない(季節のメニュー/イベントなど)