IiI コンセプト通信 vol.44 餃子の王将

 

 「わかりやすい旗印を掲げることで、ファンが集まる!」

 

 コンセプト 

 

 餃子を主とした中華料理チェーン


 

もくじ:

 

 1. 体験レポ

 2. まとめ 

 3. 学び


1. 体験レポ

■餃子の専門店ってこと?


 

看板に、「餃子の〜」って書いてあれば、餃子をウリにしていることは、一瞬で伝わりますよね?

 

 

でも、ここで疑問が…

 

 店名に商品を入れてしまうと、

 そこから脱出できないのでは?

 

と、そう思うかもしれません。

 

 

でも、大丈夫!

 

そんな場合には、この先輩成功例を参考にしましょう!

 

■店内は次から次にお客さまが押し寄せるっ


 

店内にいて気が付いたことですが、

客層は仕事中の男性が圧倒的に多く、

1〜2人でくるようですね。

 

そんなわけで、次から次へと

お客さまがいらっしゃいます。

 

 

驚いたのは、店員さんの対応の速さ!

 

店内がメチャクチャに忙しくなっても、

テキパキと…

 

 

 ・お水とメニュー出し

 ・注文取り

 ・食事の配膳

 ・レジ処理

 ・後片付け

 ・「お持ち帰り」対応

 

 

しかし、イチバン気になったのは

なにはともあれ…

 

 

 まず、お客さまを座らせます

 

 

ここ、明らかに速かったです!

 

ここ、なぜか分かりますか?

 

 

 お客さまのココロの内を知りましょう 

 

 

例えば、

 

 

 

 ・お客さまのお昼休憩は短い

 

 ・着席に手惑うようなら他へいく

 

 ・選択肢は他にもある!(重要)

 

 

なんてことが推測されます。

 

 

特に、そのお店のファンでもなんでもなければ

 

瞬間的「他を選びます」よねー

 

■看板商品の魅力を、どう最大限に活かすのか?


 

やはりイチバンは

餃子とのセットメニューなんですね。

 

「餃子の〜〜」と看板を掲げるからには、

やはり餃子をイチバンにおさなくてはいけませんよね!

 

しかも、美味しくなければいけませんっ

 

そうでないと、

世界観がブレてしまいますから。

 

 

 

本命商品にアレンジを効かせて

このように少しずつズラしていくのも

ありですよね。

 

特に、既存のものを組み合わせなどで訴求していくのは、上手な工夫といえます。

 

マクドナルドの「セットメニュー」なんかが、その代表例ですよねー

 

ここだけの話し、あの「セットメニュー」も最初からあったわけではないんですよ。

 

↑この秘密は、またの機会に…

 

 

 

 

コンセプトを絞っていたとしても、

お客さまの中には、

いろんな方がいらっしゃいます。

 

 

 ・餃子だけ食べにくる方

 

 ・餃子プラスαを食べにくる方

 

 ・餃子のつもりが別のものを食べちゃう方

 

 

そんな方のために、

少しずつズラしたメニュー(更なる価値提供)で

提案するのはばれますよー

 

 

「餃子の〜〜」と大きく看板を掲げていても、本当に餃子だけ提供していると、お客さまは離れます。 確実に。

 

 

だって、「餃子フードバトル」ではないんです。

 

 

お客さまは…

 

 

 1:食事をしたい

 

 2:餃子が食べたい

 

 

という2ステップを踏んでいますので、

2を満たすことだけに集中し過ぎてはいけません

 

 

もしかしたら、そのあとに…

 

 

 3:ビールも飲みたい

 

 4:お持ち帰りしたい

 

 

というステップが続くかもしれません。

 

 

そんなとき!

 

あなたならどうしますかー

 

 

 お客さまのココロの内を知りましょう 

  

■看板商品の餃子と… なにがメイン!?


 

今回、私が注文しましたのはコレ!

 

 「春期限定 極王御膳」

 

すでに6月なので、季節限定商品かどうかは少し疑わしいですが、いずれにせよ…

 

 「私というお客さまが注文した」

 

という事実は、事実です。

 

 

では、なぜコレを注文したのでしょうか?

 

 

 

 

 お客さまのココロの内を知りましょう 

 

■宣言することで、自他ともにメリットUP


 

「コミットメント(宣言)」することで、 さまざまなメリットを得られることは研究結果にもあらわれています。

 

 ※コミットメントとは… コチラ

 

 

それを知ってか、否か。

 

このお店では、「人の目のつくとこ」に、

このような「王将10訓」が設置されています。

 

これは、"自他"共に

メリットを得ることが出来ますよねー

 

 

内にも外にも、

 

 

 宣言を守る」

 

 

という自制心が生じます。

 

 

 人間は感情で動く生き物

 

 

それを、

こういうところでも応用して

使いましょうね!

■期待に応える準備はできているのか?


 

お客さまの需要って、なかなか読みづらいじゃないですか。

 

でも、「現場にヒント」ってたくさん隠されている場合もありますよね。

 

 

例えば…

 

 

 やけにラー油の減りが速い

 ↓

 王将のラー油をご自宅でも!

 

 ネットで、ゆず風味の餃子のたれが人気

 ↓

 オリジナル商品を開発して、販売

  

 

なんていう風に、

 

 根拠を交えて

 

新しい価値提供が考えられますよね!

 

 

 現場をよく見て、

 試してみましょう!

 

■なんでこんなに細かくツッコミをするのかというと…


 

実は、私はこの「餃子の王将」の株主なんです。

 

もっとも、たくさんいる中の1株主です…

 

 

では、

 

 「なぜこの会社の株主なのか?」

 

という点ですが、

これは…

 

 

 ・お店のファンだから(応援する気持ちで)

 

 ・お店にファンがたくさんいることを知っているから

 

 ・飲食業の中で、コンセプトが明確だから

 

 ・アベノミクスの効果が発揮する前の割安株だったから

 

 ・株主優待と配当金がわりと良いから

 

 

…ということです。

 

 

 事業は関係者全員に恩恵がなくてはならい

 

 

ということを考えると、

良い会社だと思います。

 

でも、利益確保も大事ですが、

もう少し従業員の労力を緩和してあげて欲しいですねー

 

 

 "企業は人なり

 

 

2. まとめ


 

上手に伝えるには、お客さまの頭の中にあるコトバを使う

 

・掲げる旗印が明確なほど、成功確立があがる

 

・接点を得たならば、あとは対応力でお客さまの期待に応える

 


3. 学び

<< もくじに戻る >>