1. 変更は◯かXか…
基本的には一度決めたコンセプトを変更することは、望ましくありません。
なぜなら…
- 内には、お客さまに宣言したことを自ら覆す
- 外には、お客さまの期待を肩すかしするカタチになる
からです。
それって、やっぱり良くないですよね。。。
ただし、まだファンがついていない状況であれば、問題にはなりません。
なぜなら、お客さまにまだ認知されていないからです。
つまり、ビジネスとしてのコンセプトが求められているものではない状況なのです。
悲しいことではありますが、これはコンセプトのPDCAの結果を次に踏まえる過程でもあります。
ですので、最初に掲げたコンセプトが、お客さまのココロにうまくヒットしなくても大丈夫です。
その結果から、改善さえできれば良いのですから。
"PDCAとは
P - Plan(計画)
D - Do(実行)
C - Check(確認)※結果を確認/評価する
A - Action(行動)※改善案を提示する
2. 3つの対応策
ここでは、このように考えてみてはいかがでしょうか?
【1】コンセプトに幅を持たせる
【2】コンセプトに調整をかける
【3】コンセプトに階層を作る
例えば「海外リゾート風レストラン」を考えてみましょう。
【1】幅
- 海外リゾート風 (海なのか、山なのか)
【2】調整
- ナチュラル風なのか
- ゴージャス系なのか
【3】階層
ここでは商品としてのサービスの内容を、
メインディッシュ/ドリンク/デザートなどで構成して…
- ハワイアンプレート(テーマ:海/火山/ロコ)
- バリ島プレート(テーマ:ネイチャー/バリヒンドゥー)
- タヒチプレート(テーマ:フレンチポリネシア)
などなど、細分化したテーマを入れて試す。
これら【1】〜【3】のお客さまの反応を基に、さらなる絞り込みをしていく。
結果、お客さまに支持される成功確立があがる。
いかがでしょうか?
3. 比較でわかる!成功例
コンセプトの転換を軸に、劇的な復活をした代表例。
その Before - After を学ぶのに最適なのが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)です。
2004年に実質経営破綻したテーマパークが、今では入場者数を毎年更新しています。
- 2001年開業。
- 年間来場者数 1,390万人(2015年)
- コンセプトメッセージ「世界最高を、お届けしたい」
- 出典:https://www.usj.co.jp/
開園当初のコンセプト
「ハリウッド映画の世界観をそのままお届け」
↓
現在のコンセプト
「世界最高のエンターテイメントを集めたセレクトショップ」
アトラクションの変遷
- 後ろ向きに走るジェットコースター(2013)
- スパイダーマン 4K3D(2013)リニューアル
- ハリーポッター誘致(2014)
- フライングダイナソー(2016)
後ろ向きに走るジェットコースターは、脅威の9時間待ちの記録を達成!
また、「ユニバーサル・ワンダー・ハロウィーン」を2007年より開始。
当初はまだ社会的認知度がそこまで高くなかったハロウィーンの仮装イベントを取り入れ、更なる集客に成功。
それも、中途半端な仮装パレードではなく、園内によりリアルなコスプレをしたスタッフを配置し、ゲストを追いかけまわすというシロモノ!
※リンク画像を貼ろうかと思いましたが、絵面がリアルにエグいのでヤメておきますね。
「世界最高を、お届けしたい」
というコンセプトメッセージを掲げるUSJの本気度が伝わりますね!
また、人気アニメやゲームとコラボした企画も多数展開。
- ワンピース
- モンスターハンター
- バイオハザード
- 進撃の巨人
- 妖怪ウォッチ
幅広く集客することを目標に、コンセプト替えしたのが功を奏しました。