1-9. USPとの上手な組み合わせ

コンセプト usp 作り方


1. USPってなんだろう?

 

 Unique - 独自の

 Selling - 販売

 Proposition - 優位性

 

 → 独自優位性

 

他にも「独自のウリ」とか、「お客さまとの究極の約束」なんて解釈をされている方もいます。

 

 

なんだかわかりづらいので、このサイトでのUSPの定義は、

 

 

 ライバルがいる状態で優位性を保つための考え方

 

 

として、以下の2つを軸として考えましょう。

 

 

 【1】優位性を保つ

 【2】ライバルの存在

 

 

ですので、例えば【1】優位性を保つに関しては…

 

  • 駅構内にあるサラリーマン向け床屋さん
  • ネットで24時間予約ができる歯医者さん
  • Skypeで初回30分相談は必ず無料の弁護士さん

  ※Skpye=ネット回線を使用する無料電話

 

 

などはいかがでしょうか?

 

 

 「えっ!? なんかカンタンそう…」

 

 

そうですよね。

 

意外とシンプルですよね。

 

最初から、あんまり難しく考える必要はないかもしれません。

 

なぜなら… ↓

 

 

 

そして、【2】ライバルの存在について。

 

 

 ライバル…

 

 

あなたにとって、嫌な存在でしょうか?

 

比較されるから?

 

優位に立てるか分からないから?

 

 

ここでは、ライバルがいるメリットを上手に活用しましょう!

 

なぜなら、ライバルが存在するということは…

 

 

 ・需要があるビジネスをしているという証拠

 ・成功の秘密や、不満を知ることができる

 ・市場の活性化を一緒に担ってもらえる

 ・比較されるので、切磋琢磨できる

 ・ファンができる(アンチファンもできる)

 

 

 ということに、他ならないからです。

 

 

 

では、具体例を見てみましょう!

 

 

 


2. 比較でわかる!成功例

 

ステーキ店ってライバルが多いですよね?

 

焼肉店や牛丼チェーンなんかも代替サービスとしては、ライバルですし。

 

プロの方には怒られそうですが、「肉を仕入れて焼くだけ」なので、当然といえば当然です。

 

芸能人とかスポーツ選手なんかも、開業しますしね。

 

 

ただ、そんな激戦区にあって、近年急拡大を遂げているのが「いきなりステーキ」です。

 

ネーミングから、「肉好き」にはなんだか期待値があがる印象を受けます。

 

 

 

 

コンセプトを軸に、お客さんに向けたUSPは以下のとおりです。

 

 

【1】立ち食い(提供価格の抑制)

 

 「肉食べたい」「しかも、安く食べたい」

 

 というお客さまに向けて、立ち食い=回転率をあげることで実現。

 

 

【2】肉質にはこだわる(価値)

 

 「安くても、ウマい肉食べたい」

 

 というお客さまに向けて、肉質=品質は落とさず提供。

 

 

【3】肉マイレージカード(ファン化)

 

 「ポイントとか無いの?」

 

 というお客さまに向けて、ファン=リピーター獲得の具体的な手法。

 

 

 

 「…なんか、どれも真似できそう」

 

 

と思われるかもしれません。

 

しかし、【1】〜【3】を組み合わせてお客さまに向けて提供しているお店は、あんまり他に無いのではないでしょうか?

 

 

 あんまり他に無い=USP独自優位性

 

 


3. USPが弱いと大変な理由

 

 

それでは、逆に…

 

  • ライバルがいる
  • USPが弱い

 

という場合について考えてみましょう。

 

 

例えば、牛丼。

 

「うまい、早い、安い」が、みんなの頭の中のコンセプト。

 

では、それを提供している側のUSPってなんでしょう?

 


吉野家

 

コンセプト「うまい、早い、安い」

 

出典:https://www.yoshinoya.com/ 

 

 


すき家

 

コンセプト「誰でも楽しめる食卓」

 ※CMから推測

 

出典:http://www.sukiya.jp/

 

 


松屋

 

コンセプト「みんなの食卓でありたい」

 

出典:https://www.matsuyafoods.co.jp/

 

 


 

 

いかがでしょうか?

 

この3社のUSPって、なんだか伝わりましたでしょうか?

 

  • 素早く食事を提供できる
  • 安く食事を提供できる
  • お持ち帰りもできる
  • 24時間営業している
  • アクセスが便利な場所にある

 

と、こんなところでしょうか。

 

でも、それって3社ともほぼ同じですよね。

 

これでは、USP(独自優位性)のカケラも無いのではないでしょうか?

 

 

 

そもそもコンセプトらしいコンセプトも掲げてないので、

 

 

 「ぜひ、あのお店に行きたい!」

 

 

と、思うことはあんまりないかもしれません。

 

 

 

ちなみに、コンセプトを客目線考えれば、おそらく…

 

 

 吉野家:定番の牛丼=目新しいものが無い

 

 すき家:メニューが豊富・テーブル席がある

 

 松屋:一番安い・カウンターでぎゅうぎゅう詰め

 

 

という感じでしょうか?

 

 

 

「テーブル席がある」というのは、それが無いとこに比べれば優位といえば、優位ですよね。

 

カップルや、ファミリーには、選ぶ理由の1つにはなりますよね。

 

 

 

この3社は、現在では以前の価格競争の泥沼試合の時期を過ぎて、「高付加価値商品」を戦略的に掲げています。 

 

しかし、それはあくまで企業目線の差別化に過ぎません。

 

 

 

ということで、お客さまのことを考えれば、やはり…

 

 

 お客さま目線のUSP(独自優位性)をもった明確なコンセプト

 

 

が欲しいところですよね。

 

 

 

これがなければ、お客さまによっては、お店選びに苦労しますヨ…

 

というか、そもそも選びませんよね。

 

「飲食業」って、他に選択肢がたくさんありますから。

 

 

目指すべきは…

 

  • 値段が高くても食べたい
  • 長時間並んででも待ちたい
  • アクセスが不便でも行きたい

 

ですよね?

 

 

これは、お店にとっても、お客さまにとっても同じ想いのはずです。

 

 

 

 

 


[まとめ]

 

  • お客さまにとってのUSPを正しく把握しよう
  • 組み合わせることでUSPは作れる
  • USPとコンセプトを紐づけよう